週刊OSM 396

2018/02/13-2018/02/19

Screenshot der OpenStationMap

OpenStationMapに3D表示機能がつきました 1 | © OpenStreetMap Mitwirkende, Mapbox, OpenStationMap

マッピング

  • Joost Schouppe氏はくぼんだ小道 de(hollow way)へのタグ付け提案を復活させたいと思っていますが英語ネイティブにはhollow wayという言葉を聞いたことがないと言われています。
  • tyr_asd氏が指定したエリアで最近編集された内容を表示するツールについてユーザー日記に書いています。最新版では削除されたオブジェクトを薄い色で表示できるようになりました。Overpass の拡張差分クエリで変更セットの視覚化をしているそうです。

コミュニティ

  • MapLesothoが5年目に入り、フェーズ4が始まりました。現地調査の詳細化を進めています。
  • オックスフォード大学およびレスター大学の研究グループが、OSMのアウトレット酒店データを使った研究を実施しました。研究成果はHealth & Placeに掲載されました。酒店の分布データは十分信頼できると述べられています。
  • 日本のOSMコミュニティが日本地図学会の特別賞を受賞したことをOpenStreetMap Foundation Japan代表の三浦氏が報告しています。誰でも自由に利用できる地図データを市民の手によって作っていくことなど日本の地図に大きく貢献したことが受賞理由だそうです。
  • Heather Leson氏とKate Chapman氏が、Mumbleで開催される2つのカンファレンスに参加するよう女性に向けて呼びかけています。カンファレンスでOSMにおけるジェンダーに関して討議されるためです。開催日は近日中に発表される予定です。
  • ベルギーOSMコミュニティが選ぶ今月のマッパーにアルバニアのAnisa Kuci氏が選ばれ、彼女のOSM活動についてインタビューしています。
  • OpenCageDataはLevel0エディタの開発者Ilya Zverev氏へ、Level0エディタの開発動機やOpenStreetMapの今後の展望をインタビューしています。
  • OSMベナンのメンバーは2/17にCocotomey Centre集まり、2018年の活動について議論し、コトヌーのマッピングをしました。
  • Aimée Sama氏が2014年からトーゴ共和国で行われてきたOSMの活動をグルノーブル(フランス)のコミュニティに紹介しました。彼女はOSMトーゴおよびプロジェクトEOFのメンバーであり、現在はグルノーブルで地理学の修士課程を学んでいます。
  • OSMF運営ワーキンググループが、現在インペリアル・カレッジ・ロンドンに設置されているデータセンターの移転先を募集中です。ただし移転先はEU域内に限定されています。募集締め切りは2/28です。
  • 長年OSMに貢献しているemacsen氏が現在のOpenStreetMapの体制を批判したブログを公開しました。内容についてRedditの/r/openstreetmap/r/linuxといったサブレやHackersNewsで議論されていて、議論にはブログを書いたemacsen氏も参加しています。
  • emacsen氏のブログ記事によって始まった議論に対してMapzenとMapquestの創設者Randy Meech氏が自分の意見をTwitterスレッドで語っています。

インポート

  • Brandify社がRetroFitnessの位置情報インポートについて相談しています。ですが、同社が以前にインポートしたWalmartの位置情報にまだ問題が残っていることが指摘されています。

OpenStreetMap Foundation

  • 2月8日に開催されたライセンスワーキンググループ会議の議事録のドラフトが公開されました。5月末に発効するEUの一般データ保護規制に関連して、OSMメタデータの公開に関する制限について主に議論されました。本問題に関するEUの見解書も同時に公開されています。
  • OSMF理事会の議事録が公開されています。
  • 2/12に行われたエンジニアリングワーキンググループ会議の議事録が公開されています。

イベント

  • State of the Map Latam 2018はアルゼンチンのブエノスアイレスで開催予定です。日程はまだ決まっていませんが近く詳細が発表される見通しです。
  • HOTサミット2018はFOSS4Gと一緒に8/27から9/2にかけてダルエスサラームで開催されます。
  • State of the Map Japan 2018の開催が決定しました。8/11(土)は東京で盛り上がりましょう!

OSM人道支援

  • 同性愛の抑圧を禁止する行動規範を掲げているHOTが、同性愛を禁止しているタンザニアでサミットを開催したことは矛盾しているとRory McCann氏が批判しています。
  • 2月9日に実施されたHOT理事会の議事録によると、HOTは理事会メンバー構成の変更を検討中とのことです。新規役員は、既存の役員の3分の2以上の賛成で選出されることになります。
  • NGOのNethopeから資金提供を受けて用意されたスマートフォンがコナクリ(ギニア)のランサナ・コンテ大学で行われたマッピングに使われているとTino Raphaël Toupane氏はHOTブログで報告しています。

教育

  • Wikimediaイタリア(OSMFイタリア支部)が、IIS Avogadro技術学校(トリノ市)で60時間学習プロジェクトを立ち上げました。学生向けに、OSM関連プロジェクトを紹介し、イヴレーア周辺で建物のリモートマッピング方法を教える計画です。

地図

  • Ilya Zverev氏が2008年2月20日のOSMダンプをPostGISにインポートし、Mapnikでレンダリングした地図と現在のデータのOSM-Cartoレンダリングと比較できるようにしたことをトークメーリングリストに投稿しました。
  • Matthijs Melissen氏がOSM-Cartoの低ズームレベルデザインを改善しようとしています。試しにレンダリングした画像や比較用の地図がGithubに投稿されています。

オープンデータ

  • スイスのトゥールガウ州ではOSMコミュニティが地上解像度10cmのオルソ画像を使えるようになりました。

ソフトウェア

  • JOSMのホームページに、イーロン・マスク氏のロケット打ち上げ成功への祝辞メッセージが記載されましたが、開発者の個人的な考えを載せていることに批判の声があがりました。

プログラミング

  • Michael Reichertは、EUでまもなく発効されるデータ保護法の観点から、メタデータを扱うOSMツールがどのように動作するかをテストしました。その結果、本法を遵守するために必要な変更内容について、OSM-devメーリングリスト長い議論が行われました。
  • GoogleのSummer of Code 2018の参加団体に今年もOSMが選ばれました。プロジェクト案がOSM Wikiで募集中です。
  • Martin Raifer氏はiDエディタのWMSサポート機能を開発中です。現在はWMSのWeb Mercator(EPSG:3857)形式のみに対応しています。
  • help.openstreetmap.orgは現在QSQAを使用していますが、QSQAの開発が終了したため、Askbotに移行する必要があります。作業を進めるためボランティアを募集中です。
  • OSMFタイルサーバーはリクエストに対して、ポート80に回答し、ポート443にも転送するようになります

リリース

  • Boundaries Mapバージョン4.3がリリースされました。作者のWambacher氏はフィードバックがいくつかあったことを喜んでいます。
  • JOSMの最近の安定版には、XZ圧縮ファイルのサポートや、イメージマッピングに関連するメモリリークの修正が含まれています。変更の全リストはこちら

ご存知でしたか?

その他の “ジオ” な事柄

  • Voxの動画「ヨーロッパで最も警備の厳しい国境はアフリカ大陸にある」では北アフリカにあるスペインの飛地領メリリャを紹介しています。この動画ではStamen社が制作したOSM地図を使っていますが、残念なことにOSMのクレジット表記がありません。100万人を超える視聴者には地図のデータがどこから来ているのか知らされていません。
  • FreeBSDで新たに規定された行動規範が厳しすぎるのではないかと議論を呼んでいます
  • RIPE(欧州IPネットワーク)は、重要なネットワークインフラの場所を記録するため、OpenIPMapプロジェクトを立ち上げました。OpenStreetMapに似ていますが、独自機能を持っています。
  • Mapboxは中国語で表示される3つの新しい地図スタイルをmapbox.cnで提供しはじめました。

まもなく開催

場所名称開催日
ブレーメンBremer Mappertreffen2018-02-26germany
エッセンMappertreffen2018-02-26germany
グラーツStammtisch Graz2018-02-26austria
ブリュッセルRoad Completion Workshop2018-02-27belgium
ViersenOSM Stammtisch Viersen2018-02-27germany
デュッセルドルフStammtisch2018-02-28germany
大阪市もくもくマッピング! #142018-02-28japan
ミンスクbyGIS #62018-02-28belarus
ドレスデンStammtisch Dresden2018-03-01germany
ランニオン3ème concours de contributions OpenStreetMap2018-03-01-2018-03-23france
サンフアンOpen (geo)Data Day 20182018-03-03philippines
Hachiohji高尾山薬王院マッピングパーティ IODD2018 Code for Hachioji2018-03-03japan
ヘルシンキOpen Data Day mapathons2018-03-03finland
ビエッラIncontro mensile mapper di Biellese2018-03-03italy
ブリスベンMissing Maps mapathon2018-03-04australia
モントリオールLes Mercredis cartographie2018-03-07canada
シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch2018-03-07germany
Praha/Brno/OstravaKvartální pivo2018-03-07czech republic
ロンドンOpenStreetMap Q&A London2018-03-07united kingdom
ベルリン117. Berlin-Brandenburg Stammtisch2018-03-08germany
ミュンヘンMünchner Stammtisch2018-03-08germany
ブリュッセルOSMBE Official Meeting & Meetup2018-03-09belgium
ブエノスアイレスGeobirras2018-03-09argentina
京都市幕末京都マッピングパーティ#02:月の明かりと大獄と2018-03-10japan
東京東京!街歩き!マッピングパーティ:第17回特別編 旧東海道品川宿2018-03-11japan
ボーフムMappertreffen2018-03-15germany
Mumble CreekOpenStreetMap Foundation public board meeting2018-03-15
Rapperswil9. Micro Mapping Party Rapperswil2018-03-16switzerland
レンヌ19 Mar.2018-03-19–2018-03-20
Cartopartie bâtiments en 3D2018-03-19france
ケルン・ボン空港FOSSGIS 20182018-03-21-2018-03-24germany
トリノMERGE-it 20182018-03-23-2018-03-24italy
ポズナンState of the Map Poland 20182018-04-13-2018-04-14poland
Disneyland Paris Marne/Chessy Railway StationFOSS4G-fr 20182018-05-15-2018-05-17france
ボルドーState of the Map France 20182018-06-01-2018-06-03france
ミラノState of the Map 2018 (international conference)2018-07-28-2018-07-30italy
ダルエスサラームFOSS4G 20182018-08-29-2018-08-31tanzania
バンガロールState of the Map Asia 2018 (effective date to confirm)2018-10-01-2018-10-31india

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

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