週刊OSM 426

2018/09/11-2018/09/17

    Pic

    中心位置から5分および10分で到達できる範囲 – GrapHopperのオープンソースモジュール使用 [1] | © GraphHopper, Map data © OpenStreetMap contributors

マッピング

  • David Earl氏がケンブリッジ(英国)に最近作られた公園をサーベイしていたところ、英国陸地測量部の調査員と出会いました。どちらの地図が先に更新されたか皆さんはわかっているはずです;-)
  • 現在Wikiの記載や提案がないtype=watershedの使い方を統一するためにタグ付けメーリングリストで議論が行われています。一部のマッパーはOSMに河川や排水の流域を追加することに異議を唱えています。
  • Development Seedチームのdannykath氏はエチオピアでの商品生産農地マッピングについてユーザー日記を書いています。このチームでは世界銀行が手がけるプロジェクトの一環としてESRIの衛星画像(Esri World Imagery)やSentinel-2の農学モザイクとJOSMを使ってエチオピアの標高1,500メートル以下の地域に190以上の大規模商品生産農地をマッピングしました。

コミュニティ

  • Rory McCann氏がユーザー日記のコメントを削除できるようにする提案をしましたが賛同できない人が多いようです。

OpenStreetMap Foundation

  • OSMに悪影響を及ぼす可能性があるEUの著作権法改定案に対するOSMFの取り組みをMikel Maron氏が紹介しています。引き続きこの改定案についての議論が行われています。

イベント

  • 10/5から7にかけてザンクト・ガレン(スイス)で開催されるWikiCon 2018の中でOSMFのスイス地方支部SOSMが2つの発表を行う予定です。
  • 10月にスイスで開催されるデジタル持続性に関するカンファレンスDINAcon 2018でもOSMFのスイス地方支部SOSMが発表を行います。
  • FOSSGISカンファレンス2019がドレスデン(ドイツ)で2019年3月13日から16日にかけて開催される予定です。現在学術発表の申し込みの受付が行われています。締切は11月8日です。

OSM人道支援

  • GESANが開催したマッパソンについてHOTが記事を公開しました。地理空間エンジニアリングを学ぶ学生を対象としたこのイベントでは洪水など特定の災害が発生しやすい地域を中心にマッピングが行われました。

地図

  • OpenTopoMapは11月までサーバの再構築のためにバックアップサーバで動作しています。ズームレベル1~14は表示されますが更新されず、15以上は表示することができません。アナウンスが行われたフォーラム(自動翻訳)では湖の名前のレンダリングについての興味深い議論が行われています。

switch2OSM

  • フランス語のウェブサイト L’informaticien では様々な角度からGoogleマップとOpenStreetMapを比較(自動翻訳)しています。フランスではフランス国土地理院のデータを利用できることも添えられています。
  • 最近、ドイツで広く知られている天気予報サービスWetter.comが地図をOSMに切り替えました。

ライセンス

  • フランス政府が地理データに関する報告書の中で、自由なラインセンスのことを「汚染」というネガティブな言葉を使って表現していることをGael Musquet氏が批判しています。
  • Kaxttillo氏が、映画やテレビドラマに登場するOSM地図を調べたところ、ミッションインポッシブルやアイアン・フィストで使われていることがわかりました。しかしライセンス表記が見当たりませんでした。

ソフトウェア

  • Yuri Astrakhan氏がOSM wikiをWikibase extensionで拡張することをアナウンスしました。Wikibaseを使うことで、Wikidataのように構造化され機械可読データリポジトリにデータを格納することが可能になります。まずはOSM Wikibase siteを読んでみるのがよいでしょう。

プログラミング

  • Andrei Kaschcha(別名Anvaka)氏が非常に高速な経路検索用JavaScriptライブラリを発表しました。デモ動画の他に6の大都市で試すことができるテストサイトが用意されています。
  • Ralph Straumann氏とRiccardo Klinger氏が共同で、GISソフトArcMAPおよびArcGIS向けにOSMデータインポートツールOSMqueryを開発しました。裏ではOverpass APIが動いています。

リリース

  • GraphHopperプロジェクトがルーティングエンジンのバージョン0.11を発表しました。本バージョンでは等時間モジュールがオープン化されました。等時間APIを使うと、出発点・移動方法・時間を指定して到達可能なエリアを計算することができます。ほかにも、公共交通モードの改善、オープンソースナビライブラリの導入、マップマッチングの高速化などが改良されています。

ご存知でしたか?

  • ATMを検索するサービスgeldautomaten-suche.orgがバージョンアップしスマートフォンでの表示にも対応できるようになりました。
  • 環境保護マップには、環境にやさしい発電所(風力発電など)や、環境にやさしいモビリティ(電気自動車や自転車)施設が表示されます。
  • マッピング時の事故をまとめたOSM WikiのMapping accidents。5年間もの間無事故だとは考えにくいですが…。

その他の “ジオ” な事柄

  • グラフィックデザイナーのAlistair Hall氏は、ロンドン市内の銘板をインスタグラムに投稿しています。OSMマッパーにはきっとなじみ深いでしょう。
  • フィリピンを襲った台風の様子を可視化したMapboxの動画がニューヨークタイムズ紙の記事でも使われています。
  • 地球観測データの整理用ツールであるSwiss Data Cubeを使った最初の成果として、スイスでの積雪量変化の可視化結果が公開されました。
  • 史上初めて南極大陸の高解像度地形地図が作成されました。
  • Googleマップで偽の地名が作成されてしまう問題についてBrilliantが解説動画を作成しました。以前に紹介した「イースト・カット」のような事例が頻繁に起こっています。
  • ポツダム市に世界初の自動運転路面電車が導入されました。ただし現在は試験運転で乗客は乗っておらず、事故時に備えて運転手は乗車しています。

まもなく開催

    場所名称開催日
    京都市幕末京都オープンデータソン#06:壬生の浪士と新撰組2018-09-22japan
    東京首都圏マッピングパーティー 戸山公園で山登り!?2018-09-22japan
    La MandragoreRéunion franco-allemande à Strasbourg2018-09-22france
    宮崎宮崎マッピングパーティ2018-09-23japan
    グラーツStammtisch Graz2018-09-24austria
    ブレーメンBremer Mappertreffen2018-09-24germany
    リューネブルクLüneburger Mappertreffen2018-09-25germany
    サンフアンMaptime! Manila Meet-up2018-09-27philippines
    ビエッラIncontro mapper di Biellese2018-09-29italy
    レンヌRéunion mensuelle2018-10-08france
    リヨンRencontre mensuelle pour tous2018-10-09france
    ミュンヘンMünchner Stammtisch2018-10-09germany
    ベルリン124. Berlin-Brandenburg Stammtisch2018-10-12germany
    ナントParticipation au « Village des sciences » lors de la Fête de la Science à l’Hôtel de région2018-10-12-2018-10-14France.
    ブエノスアイレスState of the Map Latam 20182018-09-24-2018-09-25argentina
    デトロイトState of the Map US 20182018-10-05-2018-10-07united states
    バンガロールState of the Map Asia 20182018-11-17-2018-11-18india
    メルボルンFOSS4G SotM Oceania 20182018-11-20-2018-11-23australia
    リューベックLübecker Mappertreffen2018-09-27germany
    デュッセルドルフStammtisch2018-09-28germany
    シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch2018-10-03germany
    ボーフムMappertreffen2018-10-04germany

    Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Nakaner, Polyglot, Rogehm, SK53, SunCobalt, derFred, k_zoar, muramototomoya.

2 Replies to “週刊OSM 426”

  1. “Poznaň zkouší (automatický překlad) samořiditelné tramvaje.”
    Ne Poznaň, ale Potsdam, nebo Postupim 🙂 Navíc odkaz (již?) nefunguje.