週刊OSM 363

2017/06/27-2017/07/03

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OSMノード濃度 1 | data © OpenStreetMap contributors, ODbL, Imagery © Martin Raifer, CC-BY 3.0, overlay © Mapbox

マッピング

  • 今年の夏はバスマッピングでキマリ! フランスの7月特集テーマバス停で、アメリカでも月末にマッパソンが開催されるよ♪
  • OSM Inspector がアップデートされ、ジオメトリ、タグ付け、地名、道路のビューでエラーなどのオブジェクトが表示される閾値が変わりました。
  • Mapbox のマッピングガイドがSatoshi (nyampire)氏によって日本語化されました。JOSM の導入から中上級者向けトピック、問題ある編集の修正方法まで幅広い範囲がカバーされています。
  • Nuno Caldeira 氏がサンジョルジュ島「沈没」問題(#361でお伝えしました)が解決したことを宣言しています。週刊OSM#363の翻訳作業時ではズームレベル12まで拡大しないと修正を確認できません。
  • 米国では、SEOを狙って自分の会社のPOIデータを周辺道路にまでタグ付けする誤編集が問題になっています。

コミュニティ

  • 青山学院大学が大和市と協力して、Maps.meで閲覧可能な緊急設備マップ(AED等)を作成しました。この成果は地元新聞にも掲載されました。しかし、日本語メーリングリストで、タグ付け方法が「レンダラーのためのタグ付け」であると批判され、議論の結果、問題のタグは削除されました。なお作成者によるタグ付けの意図は、変更セットの議論で確認することができます。
  • カナダ統計局とカナダの OSM コミュニティが協力して OpenStreetMap への建物データを追加するプロジェクト StatCan が進んでいます。Mapbox もこのプロジェクトを支援しています。
  • Jennings Anderson 氏がマッパーの国別統計地図を作る時の手順についてユーザー日記に書いています。
  • OSMコロンビアでは農家向けのマッピング講座アンティオキア県開催しました。本講座は「土地の権利」団体やPASOColombiaの協力の下で実施されました。
  • OSM ブログで「今週の画像」を決定する過程が書かれています。Wiki にある詳しい手順をチェックしてあなたのお気に入りの画像を「今週の画像」に推薦しましょう。
  • Spanholz 氏が Reddit の Linux フォーラムに OSM 関連プロジェクトのリストを投稿しました。

インポート

  • Kyle Nuttall 氏がオタワ市にある約15万本の樹木データをインポートしたいと考えていて、インポートメーリングリストに考えを投稿するとタグの付け方やデータ検証について議論が起こりました。このインポートについては Wiki にまとめられています。
  • Carto 4.0から古いスタイルのマルチポリゴン(outerウェイにもタグをつけるやり方)はサポートされなくなりました。全国で修正は進んでいますが、カナダではインポートで作成された「古いスタイル」がたくさん残っています。Jochen Topf氏はこの問題をカナダメーリングリストで提起し、どのように修正するのか、もしくはデータを全削除するのか、協議が必要であると述べています。

OpenStreetMap Foundation

  • 2017年5月にアムステルダムで開催された OSMF 理事会について Peter Barth 氏が報告しています。

イベント

  • SotM のアカウントのツイート:「OpenStreetMap 2017 アワード候補者の推薦が締め切り(7月9日)間近!」
  • 9月23日、24日にカトマンズ(ネパール)で開催される SotM アジアのセッション申し込みが7月15日まで延長されました。奨学制度への申し込み締め切りも同じ日です。

OSM人道支援

  • HOT ではクラウドソーシングによる災害被害の評価を行う3つの研究を正式にスタートさせました。この研究では、どのようなデータが災害対応時に緊急で必要となるのかを明らかにすることによって、ボランティアのオンライン作業を効率化することを目的としています。
  • コロンビアで”マラリア被害低減ネットワーク”プロジェクトが実施されました。その結果をもとに、OSMコロンビアが”太平洋岸におけるマラリア予防”ポスター作成しました。地理データ作成に協力いただいた#MapatónXGuapiイニシアチブのメンバーに感謝いたします。
  • HOTと国境なき医師団(トルコ支部)が協力して、国内初のMissing Mapsマッパソンをイスタンブールで開催しました。ウガンダでの難民および亡命者向けのマッピングが行われ、カンパラ市(ウガンダ)でもサテライト会場で実施されました。
  • 国際赤十字赤新月社連盟(IFRC)の Heather Leson 氏と Guido Pizzini 氏がジュネーヴ・インターナショナル・スクールの9年生を対象に Missing Maps ワークショップを開催し、HOT のマッピング活動へ子供達に参加してもらう方法を議論しました。

地図

  • サイクリング中に役立つスポットを表示するバイクデータマップを運営する Cyclestreete.net は表示されるデータや自転車交通網を改善するキャンペーンを行っています。
  • Hartmut Holzgraefe 氏は MapOSMatic の GPX アップロード機能を改良しました。これまではアップロードする GPX の領域を手動で指定する必要がありましたが、この改良で領域を自動的に検出するようになりました。さらに改良点として veloroad.ru スタイルを使えるようになったこと、スクロール地図の中で自分の位置にパンできるようになったこと、OpenSnowMap の等高線を表示できるようになったことがあります。
  • インスタントメッセンジャーのスナップチャットで自分の位置を共有する機能が追加され、さっそくこの機能が議論の的になっています。この機能で友人の位置を知ることができたり、地球の反対側にいる相手の動きを知ることもできます。子供の居る位置も正確にわかってしまうため、子供を狙う犯罪者などに注意する声も挙がっています。
  • OpenTopoMapがtourism=viewpointdirection=*タグに対応しました。こんな感じです。
  • OSM の大判地図を高品質に印刷するための新しいウェブサービス「Printmaps」がベータテストを行っています。単なる大判地図の印刷だけでなく独自のデータを重ねる機能を持っています。Klaus(tok-rox) 氏はサービスに対するフィードバックを求めています。
  • [1] tyr_asd 氏が OSM のノード密度を視覚化した地図公開しました。彼はその地図の一部を見せてどの都市の密度地図なのかというクイズを出しています。

switch2OSM

  • AndroidおよびiOS用のゲーム『レキシトコネクト』にOSM地図が使われています。ライセンス表記もバッチリです。
  • Mapzen社がOSMLRのテクニカルプレビュー第二版を公開しました。OSMLRを使うことで、OSMで道路ネットワークが変わった場合でも、リニアリファレンスが可能となります。OSMLRはOpen Traffic(世界銀行等との共同制作)で採用しており、車両速度・車両数などの統計データ処理に用いています。また交通情報以外にも様々な使い方があります。プレビュー版もまもなくリリースされる予定です。
  • Geoboxers 氏が公開した WorldBloxer を使うと OpenStreetMap の任意の場所を取り出してマインクラフト用のワールドデータを作ることができます。現在はまだベータ版です。

オープンデータ

  • アムステルダム市で Mapillary に80万枚以上の360°全方位画像がアップロードされました。オンラインツールを使うと特定の地物で画像をフィルタリングする事ができます。この画像を使ってすべての地物をマッピングしましょう!

ソフトウェア

  • フランスのコミュニティが公共交通機関マッピングのためのデータ収集を簡単にできるアプリ Jungle Bus作成しました。会津若松で開催される SotM 2017 のセッションでプロジェクトについて発表するそうです。

プログラミング

  • Mapbox はある点から指定された時間で到達可能な範囲を計算するための新しいプラグインをアナウンスしています。歩行者、自転車、自動車で60分かかる範囲を迅速に計算することができます。
  • Thomas Skowron氏がGrandineベクタータイルの開発状況を報告しました。ソースコードはGitHubで入手可能です。

リリース

Mapbox SDK の最新リリースでは AndroidiOS などのモバイルデバイス上で 3D 地図を表示させることができるようになりました。

OSM 関連のソフトウェアリリース情報は OSM ソフトウェアウォッチリストをご覧ください。

ご存知でしたか?

  • クリティカル・マス参加者向けのCritical MapsにOSMが採用されています。
  • schwarzplanでは、建物を「図」、その他を「地」としたFigure-ground 図を作成することができます。
  • OSM-Nottinghamではノッティンガム都市圏(イギリス)の情報をレイヤー毎に表示することができます。
  • ブリュッセルで開催された SotM 2016 で行われたトルクメニスタン大使 Allan Mustard 氏による基調講演の動画
  • Frank Sellke 氏が運営している橋の写真を収集するサイト brueckenweb.de では OpenStreetMap の地図が使われています。

メディア掲載

  • ハイデルベルク大学の GIScience 研究所が「OpenRouteService で緑地帯を優先して選ぶ健康志向な経路検索の紹介」という記事を公開しています。

その他の “ジオ” な事柄

  • GIScienceニュースブログで、「クラウドソースデータはルート検索サービスに使えるのか? OSMを用いた交通弱者向けルート検索におけるケーススタディ」と題した論文紹介されています。
  • Peter Murray氏がデータ可視化の観点から、80個の美しい地図を紹介しています。地図は、紛争地域、つながり、環境、都市生活、ソーシャルメディア、交通の6つのカテゴリーに分類されています。
  • Direction Magazine誌は、GISで衛星写真を活用する最近の傾向について記事を掲載しました。様々な衛星写真を一度に参照できるクラウドサービスが増加しているとのことです。
  • 旅行用のオフライン地図としてMaps.meをオススメする記事です。
  • スミソニアン博物館のウェブサイトに、Clive Thompson氏が「プトレマイオスからGPSまで:地図の歴史」という記事を寄稿しました。記事では「間違った地図」として、カリフォルニア島トラップストリートコング山脈が紹介されています。
  • Metrocosm mapsに、「広い世界もほとんど空き地」という記事が掲載されました。オーストラリア等の国で、人口の50%が占める土地を色分けした地図を掲載しています。カナダでは国土の2%の面積に50%の人が居住しています。日本でも都道府県を人口で二分割されてましたね。
  • Mapbox が開発した新しいツール Cartogram を使うとドラッグ&ドロップで簡単に地図デザインができます。
  • 世界経済フォーラムのウェブサイトに、国の面積を比較すると見方が変わる、という記事が掲載されました。例えば、ロシアはアメリカの2倍で、アフリカ大陸はロシアの2倍面積があります。こちらの地図ではインタラクティブに面積比較が可能です。
  • Brooke Singer氏は2007年から調査をおこない、米国内の有害物質汚染地図ToxicSites作成しました。
  • カナダではドローン規制が非常に厳しいのですが、小型ドローンの運用がようやく承認されました。また、飛行制限区域での飛行や目視外飛行についても規制が緩和されたため、土地利用調査やマッピングなどに活用が進みそうです。一例として、Transport Canada社はドローンを使った荷物運送を目視外飛行で試験実施し、成功裡に終わったことから、ドローン配達に道が拓けそうです。
  • Spiegel Online誌に世界一速い島トリッシェン島に関する記事が掲載されました。1年に30-35mの速度で東に移動しており、同じスピードで移動を続けると400年後には本土にぶつかるとのことです。

まもなく開催

場所 名称 開催日
シアトル Complete The Map Challenge, Mapillary image mapping 2017-06-23-2017-07-31 united states
豊中市 【西国街道#07】豊中の歴史マッピングパーティ 2017-07-08 japan
カンパラ State of the Map Africa 2017 2017-07-08-2017-07-10 uganda
レンヌ Réunion mensuelle 2017-07-10 france
リヨン Rencontre mensuelle ouverte 2017-07-11 france
パッサウ Niederbayerntreffen 2017-07-11 germany
ベルリン 109. Berlin-Brandenburg Stammtisch 2017-07-13 germany
東京 東京!街歩き!マッピングパーティ:第10回 向島百花園 2017-07-15 japan
ウッチ Spotkanie sympatyków OpenStreetMap i Walne Stowarzyszenia 2017-07-15 poland
ボン Bonner Stammtisch 2017-07-18 germany
リューネブルク Mappertreffen Lüneburg 2017-07-18 germany
ノッティンガム Nottingham Pub Meetup 2017-07-18 united kingdom
スコットランド Edinburgh 2017-07-18 united kingdom
シャン=シュル=マルヌ FOSS4G Europe 2017 at ENSG Cité Descartes 2017-07-18-2017-07-22 france
シャン=シュル=マルヌ Mapathon Missing Maps @FOSS4G, ENSG Cité Descartes 2017-07-19 france
カールスルーエ Stammtisch 2017-07-19 germany
レオーベン Stammtisch Obersteiermark 2017-07-20 austria
ウルシュプルング Stammtisch Ulmer Alb 2017-07-20 germany
スポレート OpenStreetMap e open data a Spoleto 2017-07-21-2017-07-22 italy
ブレーメン Bremer Mappertreffen 2017-07-24 germany
ボストン FOSS4G 2017 2017-08-14-2017-08-19 united states
会津若松市 State of the Map 2017 2017-08-18-2017-08-20 japan
パタン State of the Map Asia 2017 2017-09-23-2017-09-24 nepal
ボルダー State of the Map U.S. 2017 2017-10-19-2017-10-22 united states
ブエノスアイレス FOSS4G+State of the Map Argentina 2017 2017-10-23-2017-10-28 argentina
リマ State of the Map LatAm 2017 2017-11-29-2017-12-02 perú

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Anne Ghisla, Nakaner, Peda, PierZen, Rogehm, SK53, Spec80, derFred, jinalfoflia, k_zoar, muramototomoya.

5 thoughts on “週刊OSM 363

  1. Richlv says:

    there seems to be a copy-paste issue : “similar to the UK’s Quart
    Marcus sucht noch den Mietvertrag…”

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