週刊OSM 415

2018/06/26-2018/07/02

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Map Kibera moved to map Mbooni, a second ward in Makueni County, Kenya 1 | © Photo: Zack Muindre

マッピング

  • Carlos Cámara氏はカジノを例に挙げ、倫理的視点や社会的視点からOSMの標準地図にレンダリングする/しないオブジェクトについての議論を呼びかけています。
  • Mateusz Konieczny氏は大文字で登録されているFIXME=*タグを小文字のfixme=*に変換するための機械的な編集を提案しています。同一のオブジェクト上にそれぞれのタグが異なった値で登録されていることがあります。Talkメーリングリストでは、将来的に大文字のものが使われないようにする方法や編集手順について議論されています。
  • パンのようにも見えるがパンではないものを売っている店をどうタグ付けしたらよいのかMateusz Konieczny氏が質問しています。
  • Discostu36氏は彼がhighway=footwayに追加したbicycle=noをコメントもなく削除されたことに不満を漏らしています。ドイツ語フォーラムのこのスレッドでは他のタグによって自明となり、付ける必要がないタグについて議論が行われました。
  • Map Kiberaチームがマクエニ州(ケニア第二の州)をマッピングしました。マッピングで難しかった点や、地元議員やボランティアとの協力などがビデオで紹介されています。

コミュニティ

  • OSM Award 2018への投票が始まっています。締め切りの7/26までは投票した内容を変更することが可能です。
  • Agisoftは航空写真を編集できるPhotoscan Professionalを1年間使えるライセンスをdktue氏に寄付しました。修正の必要な航空写真がある方はdktue氏に連絡をしてみましょう。
  • dieterdreist氏はOSM Wikiで行われる編集を評価するする仕組みが必要な理由をユーザー日記に書いています。
  • CNBCはFacebookが募集する地図の専門家について、OSMの分析や改善も募集の目的の一つだろうとする記事を書いています。
  • 先月西アフリカのOSMコミュニティがトーゴ共和国でワークショップを開催しました。このワークショップはトーゴ共和国で持続可能な開発目標を向上させるため、マッパーからトレーナーを育成するためのものでした。
  • Nicolas Chavent氏はマダガスカルのアンタナナリボで約2週間にわたって行われた無料のOSMトレーニングに関するツイートをまとめました。

OpenStreetMap Foundation

イベント

  • FOSS4Gベルギー2018の発表申し込みは9/4までです。
  • State of the Map Japan 2018 の参加登録が始まりました。タイムテーブルも公開されています。

OSM人道支援

  • 飯田氏が大阪の震災対応マッピングタスクの検証をするマッパーを募集しています。
  • アフリカやアジアでマッピング品質が低い事例が多いとの声があがっています。低品質マップはHOTマッピング時に起こりがちです。Jean-Marc Liotier氏はメーリングリストに「なぜアフリカのHOTマッピングで低品質な建物ができるのか?」とメールを投稿しました。低品質な建物は、例えばこういった事例です。地域の人口密度を推定することを目的として建物マッピングしていることが原因ではないかとの意見もあります。しかし真の原因は明らかになっていません。原因究明のため、OSM Lint(ジオメトリデータやメタデータのチェックツール)機能をHOTが最近取り入れました
  • HOTタンザニアチームはダルエスサラームのヘルスマッピングで学んだ教訓を活かしてタンザニア南西部のムベヤのData Zetuプロジェクトに取り組んでいます。タンザニアチームは地元の行政界をマッピングし、保健医療サービスへアクセスするための情報を収集するために地元コミュニティにトレーニングを行い、協力してきました。
  • HOTOSMニュースではAmazon Web Services Public Sector Summitで紹介された新しいハードウェアが紹介されています。これは100TBのストレージを持ち、完全にオフラインで利用できるOpenAerialMapとPortable OpenStreetMapを動かして災害時のオフラインマッピングに使うハードウェアです。

地図

  • Wikimediaで動くWikiは閲覧者の言語で表示される地図を埋め込めるようになりました。この地図にはOSMが使われています。

オープンデータ

  • マイクロソフトは1億2500万に上るアメリカの建物ポリゴンをODbLライセンスでリリースしました。データとデータ生成を行った機械学習ツールキットはGitHubで公開されています。WinBuzzerでも記事になっています。

プログラミング

  • 三浦氏がJOSMのMapillaryプラグインで全天球画像を扱えるようにするプルリクエストを送りました。
  • Hyperloopはウェブアプリのパフォーマンス改善を目的としたプロジェクトです。本プロジェクトから、データベースが裏で動いているウェブアプリのバグ回避に関する論文が出ました。論文ではOSMデータベースデザインについても言及されています。

リリース

  • JOSMの安定版13996(マイルストーン18.06)がリリースされました。大きな改良点は、マップのドラッグ中にラベルを非表示にすることによるパフォーマンス改善、レイヤー切り替えのショートカット追加です。新バージョンでは42チケットがクローズされ、たくさんの点が改良されています。

その他の “ジオ” な事柄

  • TechCrunchは当初酷評されたAppleマップの建て直しについてレポートしています。
  • BikeRadarがサイクリングコンピューターGarmin Edge 520 Plusのレビュー記事を公開しています。
  • ダイムラー社傘下のmoovel社が、”ローマへの空路”を可視化したマップを公開しました。解析にはOSMとFlightradar24のデータが使用されています。
  • Niantic社がARプラットホーム(ポケモンGOや”Harry Potter: Wizards Unite”で使用)をサードパーティーに開放する計画であるとEngadgetが報じました
  • Planet社とAirbus Defence and Space社の地理空間部門が、両社の保有衛星を最大限に活用するため、衛星写真製品の共同開発に合意したとSpace News誌が報じました。Planet社はキューブサットを中心として150機以上の人工衛星を運用しており、一部の衛星写真は非商用向けにCC BY-NCライセンスで公開されています(OSMに使うことはできません)。
  • Tank & Rast社(ドイツの高速道路サービスステーション運営会社)とIONITY社が初の自動車向け高速充電ステーションを設置しました。ABB社が開発した本システムは、350kW電源で充電することで、8分充電で200km走行が可能とのことです。

まもなく開催

場所 名称 開催日
伊勢 世古をマッピング!:伊勢マッピングパーティ 2018-07-07 japan
リヨン Rencontre mensuelle pour tous 2018-07-10 france
ミュンヘン Münchner Stammtisch 2018-07-10 germany
ケルン Köln Stammtisch 2018-07-11 germany
ベルリン 121. Berlin-Brandenburg Stammtisch 2018-07-12 germany
厄払い!オープンデータソン in さかい 2018-07-14 japan
ケルン・ボン空港 Bonner Stammtisch 2018-07-17 germany
リューネブルク Lüneburger Mappertreffen 2018-07-17 germany
モスクワ Schemotechnika 17 2018-07-17 russia
カールスルーエ Stammtisch 2018-07-18 germany
Mumble Creek OpenStreetMap Foundation public board meeting 2018-07-19
エッセン Mappertreffen 2018-07-21 germany
東京 東京!街歩き!マッピングパーティ:第21回 増上寺 2018-07-21 japan
グレーター・マンチェスター More Joy Diversion 2018-07-21 united kingdom
ノッティンガム Pub Meetup 2018-07-24 united kingdom
デュッセルドルフ Stammtisch 2018-07-25 germany
リューベック Lübecker Mappertreffen 2018-07-26 germany
ミラノ State of the Map 2018 (international conference) 2018-07-28-2018-07-30 italy
ダルエスサラーム FOSS4G & HOT Summit 2018 2018-08-29-2018-08-31 tanzania
ブエノスアイレス State of the Map Latam 2018 2018-09-24-2018-09-25 argentina
デトロイト State of the Map US 2018 2018-10-05-2018-10-07 united states
バンガロール State of the Map Asia 2018 (effective date to confirm) 2018-11-17-2018-11-18 india
メルボルン FOSS4G SotM Oceania 2018 2018-11-20-2018-11-23 australia

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Nakaner, Rogehm, Spec80, derFred, k_zoar, muramototomoya.

週刊OSM 414

2018/06/19-2018/06/25

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OSMデータの可視化:ドイツのビアガーデン分布 1 | © Nikolai Janakiev, map data © OpenStreetMap contributors, ODbL

マッピング

  • Jyri-Petteri Paloposki氏は普段は道路として使われていて、時に滑走路にもなる道路へaeroway=highway_stripとタグ付けしてはどうかと提案しています。軍事的な訓練や緊急着陸の際には道路が閉鎖されることがあります。提案の詳細はWikiをご覧ください。
  • レーシングコースの施設を適切にマッピングしたい方はいらっしゃいますか? そのための提案がここにあります。
  • サウナをきめ細かくタグ付けするための提案はタグ付けメーリングリストで国際的な議論を呼んでいました。この提案は6/25からWikiで投票が始まっていて、7/9が締め切りになっています。
  • 複雑な屋内や地下のマッピングについてn76氏がOSMフォーラムでマッピングについての助けを求めています。こういったオブジェクトをレンダリングする地図もありWikiページは非常に充実しているのでこれらを参考にすることができます。

コミュニティ

  • 米国OSMは引き続き執行役員を募集しています。
  • Datendelphin氏はマッパーがOSMFメンバーの場合、osm.orgのユーザーページにアイコンを表示させる提案をしています。
  • 2018/6/20、mkačer氏による編集でOSM全体の編集が60,000,000回目に達しました。50,000,000回目の編集はほぼ1年前の2017/7/3に行われています。
  • 2017年12月からOSMF理事として働くHeather Leson氏はOSMコミュニティにおける多様性問題の経験談を集めるためにユーザー日記を公開しています。彼女はOSMのジェンダー問題に対する意識を高めるための取り組みに「Open Gender Monologues」という名前を付けました。SotM ミラノではこのトピックに関するセッションも持っています。彼女のユーザー日記には多くのコメントが付けられ、物議を醸しています。
  • タグ付けメーリングリストではiDが持つタグ付けのテンプレートをエディタから分離し、個別のプロジェクトとして開発する提案がされ、議論されています(1, 2)。この主張の支持者達はタグ付けの決定が一つのエディタ開発者がに委ねられることを危惧しています。
  • mapeadora氏はOSMのジェンダー平等に関するアンケートについてユーザー日記を公開しましたこの件はSotMミラノで発表がありますが、彼女は調査結果の概要を公開しています。アンケートは広く意見を求めるために7つの言語で公開され、14カ国で33人の男性と24人の女性が回答しました。
  • 国際地理情報ジャーナルで「OpenStreetMap、リモートセンシングデータ及び空間メトリクスを使った街区レベルでの都市の土地利用のマッピング」という論文が公開されています。
  • ラテンアメリカと世界中のユーザーにより1400以上の地図が登録されているuMap LatamインスタンスはOSM APIの変更やuMapシステムの更新のため新しいインスタンスの構築に迫られていました。ユーザー自身でデータを移行させなければならない可能性もありましたがuMap開発者の協力を得てデータベースを含めたすべての情報を新しいサーバーへ完全に移行することができました。

OpenStreetMap Foundation

  • 6/21に開催されるOSMF理事会で、OSM地域支部承認ルールに関する議論が非公開で行われる議事案が提示されました。Michael Reichert氏は、地域支部承認基準はメーリングリスト等でまず議論したほうがよいと提案しました。
  • 6/14に開催されたライセンスワーキンググループミーティングの議事録が公開されました。osm.orgの新しい利用規約についての議題が含まれています。
  • メーリングリストの質問から、Facebook社とApple社がOSMFの企業会員であることが明らかとなりました。しかし、両社はOSMデータを使っていながら著作権表示が不適切であるとMartin Koppenhoefer氏が批判しています。

イベント

  • 6/22~23に札幌市でFOSS4G Hokkaido 2018が開催されました。
    コアデイに行われた発表の動画ツイートのまとめが公開されています。発表の中ではOpenStreetMapに関する発表も行われました。
  • State of the Map USは10/5~7にかけてミシガン州のデトロイトで開催されます。

OSM人道支援

  • OSMザンビアが、HOTの少額支援金制度やNetHopeのデバイス支給などの援助を受けて、コミュニティが大きくなっていることをHOTが紹介しています。

地図

  • OSM Cartoのバージョン4.12.0がアナウンスされました。大きな変更点としては、エリアのサブピクセル精度が廃止されました。小さな変更点としては、tourism=informationの種類別表示、place=quarterhistoric=city_gateの表示などがあります。

switch2OSM

  • OpenStreetMapブログにはOSMデータの地図を使うための詳細な説明が書かれています。OSMの地図を使う予定のある人にもない人にも必読のエントリーです。

ソフトウェア

  • Telenavは将来のマッピングはセンサー機器と人工知能や機械学習によって行われるだろうという見解をブログで公開しました。今までは利用可能なオープンツールがないため、自動編集のブレークスルーが妨げられていましが、TelenavはOpenStreetCamでの機械学習のトレーニング用の画像と機械学習技術、それらによる検出結果という重要なコンポーネントを公開していて、それらを使って地物の自動検出を向上させるために賞金10,000ドルのコンテストを開催しています。TelenavはMapboxFacebookのように自動編集を推し進めます。
  • 坂ノ下氏が「まち歩きマップメーカー」をバージョンアップさせました。道路や建物、池や森林の色を指定してシンプルな地図をPNG画像やSVGで保存することができます。彼はブログで使い方を説明しています。

プログラミング

  • 「OSMデータを用いた国および都市のt-SNE法による比較」というブログ記事で、OSMの施設データを処理して国や都市をクラスタリングする方法をNikolai Janakiev氏が解説しています。
  • [1] Nikolai Janakiev氏はBlenderとPythonを使ってOSMのデータをヒートマップで可視化するツールを作りました。

リリース

  • iDエディタのバージョン2.9.1が公開されました。amenity=shelterを指定した際にbuilding=yesが自動で付けられていましたが、オプションで選択するようになりました。
  • QGISのバージョン3.2が6/24にリリースされ、画像をふんだんに使った変更履歴も公開されています。コードネームの「Bonn」は2016年に第16回QGIS開発者会議が開催された都市の名前です。

メディア掲載

  • ドイツのIT系新聞NetzweltがGoogleマップに対するOSMのメリットについての記事を公開しました。記事では「世界で最も緑の多い都市ランキング」で使われた例を挙げて生のデータを使えることに焦点を当てています。

その他の “ジオ” な事柄

  • Googleはドイツ国内でストリートビュー撮影を進めています。しかしドイツのデータ保護法による制限のため、撮影した画像は公開されません。Google社内で道路名や店舗名などのデータ認識向上にのみ使用するとのことです。
  • スイス連邦地理局が国内の過去の地理情報画像を募集中です。
  • StreetCred社が、POIデータの売買サイトを立ち上げる計画です。ユーザが収集したPOIデータを、ブロックチェーン技術で利用会社に販売することができます。なお同社は全世界にPOIが10億個存在していると推算しています。
  • サッカーワールドカップの統計データマップをESRI社が作成しました。
  • Mapboxはサッカーワールドカップシーズンを祝うためにWorld Map Cupを開催しています。

まもなく開催

場所 名称 開催日
ロンドン Missing Maps Mapathon 2018-07-03 united kingdom
シュトゥットガルト Stuttgarter Stammtisch 2018-07-04 germany
マンハイム Mannheimer Mapathons (MAMAPA) 2018-07-05 germany
ボーフム Mappertreffen 2018-07-05 germany
Urspring Stammtisch Ulmer Alb 2018-07-05 germany
伊勢 世古をマッピング!:伊勢マッピングパーティ 2018-07-07 japan
ソルトレイクシティ Salt Lake City Mappy Hour 2018-07-10 Utah
リヨン Rencontre mensuelle pour tous 2018-07-10 france
ミュンヘン Münchner Stammtisch 2018-07-10 germany
ケルン Köln Stammtisch 2018-07-11 germany
ベルリン 121. Berlin-Brandenburg Stammtisch 2018-07-12 germany
厄払い!オープンデータソン in さかい 2018-07-14 japan
ケルン・ボン空港 Bonner Stammtisch 2018-07-17 germany
リューネブルク Lüneburger Mappertreffen 2018-07-17 germany
モスクワ Schemotechnika 17 2018-07-17 russia
カールスルーエ Stammtisch 2018-07-18 germany
Mumble Creek OpenStreetMap Foundation public board meeting 2018-07-19
エッセン Mappertreffen 2018-07-21 germany
ソルトレイクシティ Salt Lake City Outdoor Survey / Mapping 2018-07-10 Utah
東京 東京!街歩き!マッピングパーティ:第21回 増上寺 2018-07-21 japan
グレーター・マンチェスター More Joy Diversion 2018-07-21 united kingdom
ミラノ State of the Map 2018 (international conference) 2018-07-28-2018-07-30 italy
ダルエスサラーム FOSS4G & HOT Summit 2018 2018-08-29-2018-08-31 tanzania
ブエノスアイレス State of the Map Latam 2018 2018-09-24-2018-09-25 argentina
デトロイト State of the Map US 2018 2018-10-05-2018-10-07 united states
バンガロール State of the Map Asia 2018 (effective date to confirm) 2018-11-17-2018-11-18 india
メルボルン FOSS4G SotM Oceania 2018 2018-11-20-2018-11-23 australia

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Nakaner, Rogehm, Spanholz, SunCobalt, derFred, k_zoar, muramototomoya.